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中学、高校とスポーツ少年団で乗馬をしていたこともあり、自然と馬と一緒に仕事がしたいと北海道の競走馬の繁殖・育成の牧場へと就職しました。(現在は退職)馬と共に生活し、その中で気の合う馬や放っておけない馬・・・色々な馬に出会いました。

馬に携わるとき、牧場や乗馬クラブから移動して行ったら「探さない」というのが暗黙の了解になっています。

何故か・・それは幸せに余生を過ごせるほうが稀だからです。

サラブレッドだけでも年間約8000頭が産まれ、輝かしい成績を残したり、第二の馬生が決まった馬以外約8~9割の馬たちが人間の都合で処分されています。

日本のサラブレッドの平均寿命は4~5歳だそうです。

 

私がマスクトヒーローと出会ったのは(勝手に応援していたのは)彼のお母さんビハインドザマスクに遡ります。小柄で気の強い、頭のいい子でした。

彼女の現役時代、行ける所は全て現地でレースを応援していたほどです。

牝馬ながら10勝を挙げ(GⅡを含む)引退し、繁殖となりました。

当然の事ながらビーちゃんの仔は全て応援していました。

そんな中、「すごく良い仔が産まれた」「しかも初の男の子」牧場の方々の評価も「クラッシック候補」「GⅠとれる馬」と・・これがマスクトヒーローです。

何度も骨折から復活し頑張る姿を見ていつも元気をもらっていました。

初めは、とにかく無事に・・だけどなんとかタイトルをとって余生を送れる一握りの馬になってほしいと願っていました。

そんな折ビーちゃんが出産後に亡くなったとの情報を受け取り、更にその思いが強くなりました。

でも万が一怪我等で引退となった場合どうなるの?と不安になりました。

引き取りたいという気持ちがあっても、馬一頭一生分の預託料・獣医費用・その他の経費を考え踏み切れず、同じように引退馬を引き取った方や引退馬ネットの方、マスクトヒーローの余生を親身に考えてくださる方に相談し、もしもの時はこの会を立ち上げよう!という決意になりました。

 

その矢先、マスクトヒーローが4度目の骨折を発症し引退となりました。

引退が決定すると翌日には厩舎を出なければいけない為、迷っている時間も無くホースパーク小月へ引き取りのお願いをし(故障した馬を快く引き受けて下さり感謝しかありません)会の発足に到りました。

 

立ち上げた現在も不安でいっぱいですが、賛同してくださる方も少しづつ増え、しっかり運営していこうと改めて強く思っております。

どうぞ皆様のあたたかいご支援を今後とも宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

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